2006年09月18日
第5回ほろ酔い映画だより「ディアハンター」
梅田でダニエルシュミット監督の「ヘカテ」が上映されてたんですが、行けず。。。トホホ。
ま、そんなこんなで、土曜日にラジオで井筒監督がディアハンターについて語ってて、ムクムクっと久しぶりに観たくなり借りてきました。
1978年マイケルチミノ監督作品。もうこれはアガデミー賞で監督、作品、助演男優やったかなあ、獲得の大作ですから語らなくてもです。
しかし20何年ぶりに観てもすごい映画です。
ペンシルベニアの田舎町に住む若者(ロシア移民の街)がベトナム戦争に巻き込まれ、そしてそれぞれが、そしてそれぞれの仲間、家族が戦争によって翻弄されていきます。
チミノ監督は、特に若者達の戦争前の生活を戦争映画にも係わらずじっくり描いています。仲間や恋愛などを描きつつ、戦争の過酷さ、残酷さを肉体的、精神的両面でずっしりと表現しています。主人公のひとりが出征する前に挙げる結婚パーティで、ワインを飲み干す儀式の時、2滴で白いドレスにこぼすワインがその後彼らに起こる不吉なサインになり、一気に戦場へ。
主演のロバート・デ・ニーロ、ロシアンルーレットのシーンは強烈な印象を与える助演男優賞受賞のクリストファー・ウォーケン、彼らのマドンナ、メリル・ストリープ、そして、なぜか昔観た時一番気になった影のキーマン、ジョン・サベージ。良かった。
当時は政治的や、いろんな方面で批判や攻撃をうけたらしいのですが、それ以後も続く各地の戦争に対し、30年近くたったこの映画は今なおメッセージを放っているような気がします。
そして戦争を題材しながらも、友情と恋愛を実は強烈に描いているところに、観終わった後のえもいえない後引く感動が。
鹿狩りという彼らの趣味は、戦争というものにオーヴァーラップしていきます。
いやあ、名作です。チミノ監督のいわくつきの映画、「天国の門」も借りてます。

- by satoshi kusaka
- at 08:13

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