2010年10月23日
第18回ほろ酔い映画だより「幸福」
朝五時に起床して、アニエス・ヴァルダ監督 1964年作品「幸福」を観た。
ヌーヴェル・バーグを代表する女性監督。1966年キネマ旬報ベストテン第3位。
幸せな若い夫婦には、小さな二人の子供たち。まさに幸せそうな家族の日常。日曜日には家族揃って、森に行き、ゆったりとした時間を楽しむ。周りには親戚や親しいご近所さん。何も問題ない生活の中、夫はふとある若い女性と郵便局で出会い、恋におちる。
二人の女性をを愛する夫は、なんの心の葛藤もなく心のままに行動し、それを知った妻は死んでしまう。
妻を失った夫は、愛人を全く罪の意識もなく、後妻に向かえ、まったく以前と変わりのない家族を構成するのである。
しかし、このあっけにとられるテンポと男の身勝手な考え方はいったい何なんだ。
自分の心に嘘はつかないという心理はわかるとしても、あまりにも自己満足的な思想。
エンディングの4人の後姿はわりと衝撃的ですが、それこそが、女性監督の今回の主題でしょうか。
クラシック音楽と、色彩感覚豊かな画面がよりその男性の身勝手な思想が浮き彫りにされる。
観終わったあとは、ちょっとえぇぇぇ~~~って感じですが、いい映画です。
好きです。
しかし、フランス映画っすねえ。
日本映画なら、浮気相手との出会いだけで一本の映画を作りそうだ。
いきなり、郵便局の窓口の人と言葉をかわし、あっという間に 「愛してる!」「 ワタシもよ」って。
あ~~~変わってて、綺麗で、痛烈な名作でした。

- by satoshi kusaka
- at 08:59

comments
色目がきれいですなあ~
すごい結末でもある