2011年08月31日

第34回ほろ酔い映画だより「アントニオ・ダス・モルテス」

先週、第七藝術劇場で、グラウベル・ローシャ監督 ベストセレクションとして、5作品が上映された。
レイトショーだったので、そのうち、「大地の時代」と「アントニオ・ダス・モルテス」を観てきた。
遺作の大地の時代は難解というか、あまりにも理解不能な展開と映像のリフレイン、または、パッチワーク。平穏な中で与えられた自由とは異なる、抑圧された中にある熱されたような自由。そんなパッション。
アントニオ・ダス・モルテス。最高だった。
支配者と民衆(ここでは聖女のもとに集まった信者たち)という対立構図の中で、権力側にいた力が、逆に民衆の革命のためにと意識を変え、成し遂げる様を西部劇タッチな映像で表現したいた。
ただ、暴力で制圧する虚しさと際限なく繰り返されるであろう殺戮のループが現在でも解決出来得ない手法であることを示唆しているような後味を残していた。
荒涼としたアーシーな色の中に映えるこげ茶や赤が非常に素晴らしく、構図や音の使い方もアート的。
特に、聖女役のローザ・マリア・ペンナさんが画面に登場すると画面が一変するほど魅力的だった。
いい映画。ナナゲイ ありがとう

originala.jpg
 

main_large.jpg

2011年08月17日

帰省

三日ほど休んで、実家に帰ってきた。
友人などには会わずに親と過ごした。
長生きしてほしいと思う。
ダメ息子ではあるが、ま、なんとか頑張っていきます。

2011年08月09日

第33回ほろ酔い映画だより「ツィゴイネルワイゼン」

日曜日にテアトル梅田で約30年ぶりに鈴木清順監督作品「ツィゴイネルワイゼン」をみた。
昔見たのは今はなき京一会館でヒポクラテスたちと2本立てでした。
原田芳雄さん追悼企画です。
久しぶりに観たけど、当時観た時の衝撃のまま、ほんま素晴らしい作品でした。
見えているものや現実として認識している事は、はたして本当に「生」を表しているのか。
欲望や妄想、理想など、危うげで内に隠された熱の中をさまよう事こそが最も「死」から遠いといえるのではないか。
そんな事を考えながらも、全く一つの解釈など無用ともいえる世界観と映像美に圧倒されました。
名作中の名作ですね!
%83c%83B%83S%83C%83l%83%8B.jpg


2011年08月03日

堂島リバービエンナーレ

日曜日に、堂島リバービエンナーレに行き、月曜日の夜は京都シネマで、トマス・ヴィンターベア監督の「光のほうへ」を観ました。映画の話はまた今度。
堂島ビエンナーレは、テーマが『エコソフィア』エコを実践する惑星。
未来に向けての地球のヴィジョン、新たな自然観、世界像を指し示す空間を会場全体でみせる。というコンセプトをもとに、様々なアーティストが作品を発表していた。坂本龍一氏の音楽が先導役となり、自然について、環境について、作品を通じて主張していた。
いいイベントだと思う。思うが、なにか足りない気持ちが終始つきまとう。
自然と我々の関係の過去、現在、未来の中で、現在を現してはいるが、何か未来に向けての明るいヒントや希望のような表現がないように思え、重苦しいイメージが充満した。
コンセプトをさらに突き詰めていかなければ、アーティスト達の寄せ集めに終わってしまうのではないか。
重要なテーマなだけに、ますます、今後このようなイベントや表現の場が各地で行われるであろうし、ワタシの意識して考えていきたい。
チーム・ラボ、石井七歩さんの作品が印象的だった。