2011年08月31日
第34回ほろ酔い映画だより「アントニオ・ダス・モルテス」
先週、第七藝術劇場で、グラウベル・ローシャ監督 ベストセレクションとして、5作品が上映された。
レイトショーだったので、そのうち、「大地の時代」と「アントニオ・ダス・モルテス」を観てきた。
遺作の大地の時代は難解というか、あまりにも理解不能な展開と映像のリフレイン、または、パッチワーク。平穏な中で与えられた自由とは異なる、抑圧された中にある熱されたような自由。そんなパッション。
アントニオ・ダス・モルテス。最高だった。
支配者と民衆(ここでは聖女のもとに集まった信者たち)という対立構図の中で、権力側にいた力が、逆に民衆の革命のためにと意識を変え、成し遂げる様を西部劇タッチな映像で表現したいた。
ただ、暴力で制圧する虚しさと際限なく繰り返されるであろう殺戮のループが現在でも解決出来得ない手法であることを示唆しているような後味を残していた。
荒涼としたアーシーな色の中に映えるこげ茶や赤が非常に素晴らしく、構図や音の使い方もアート的。
特に、聖女役のローザ・マリア・ペンナさんが画面に登場すると画面が一変するほど魅力的だった。
いい映画。ナナゲイ ありがとう


